酒と音楽、そして作業療法の話

主に作業療法、時折音楽や子育てのことを、酒を飲んだりしながら書いていきます。

訪問作業療法はつらいよ

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この記事は以前の私のブログからの転載です。タイトル凄いな…笑。

 

 この文章を書いたのはもう三年程度(2016年7月24日)のことなんですね…早い。

 

 今でも少し引っかかってる、セラピーとケア、キュアとケア、作業療法がどうだとか三年前から書いてるのかと思うと進歩してないですね…。

 しかし、三年たって変わったことは、曖昧なままでもよいことがある、と思えていることでしょうか。進んでるんだか、止まってるんだか…汗。

 

 その分、なんかあんまりはっきりしたことは言えなくなった気がします。この文章を書いたころはMTDLPは絶対大事だからみんなで使えるようにならなきゃダメだ!とか、作業療法士はこうしていった方がいいんじゃない?とかありましたが、今はそんなにないです。白黒つけると、自分が苦しくもなることがあるので、あまりつけないことにしています。

 

 

 昨年は、二人実習生を短期間ですが担当させていただいて、作業の視点は伝えるし、自分が悩んでいる部分も伝えたりしたら、結構好感触だったので方向性は間違っていないのかな、という気もします。

 

 学生の頃からMTDLPを使った方や、作業のことを少しずつ勉強した方が、現場に増えてくれば、自然と今までとは違った流れができてくるんじゃないかなぁと思います。

 

 今は、あんまり白黒つけずに、肩ひじ張らないで訪問する、ことにしています。

 

 ちょっと前置きが長いですが、以下、以前の記事です。

 

 

 

 

 

 

 レコード漁りがてら、帰り道に作業療法ジャーナルの増刊号を本屋で購入いたしました。生活行為向上マネジメント(MTDLP)の特集ですね。作業療法ジャーナルの増刊号は個人的には毎回楽しみにしています。
 今回は、まだコラムしか読んでません…すみません。こういう雑誌のすぐ読めるコラムみたいなのから先に読んじゃうことが多いです。

 それにしても流行りですねー。MTDLP。COPMと興味関心チェックリストとICFみたいな、なんか…絶妙な感じですよね(笑)使いやすいかというと、そうでもない気もしますが、慣れればそんなことはないのでしょうか?でも、日本の文化で使うと、やっぱり面接で作業を特定するあたりは難しい方が多そうですよね…日本人シャイですしね…。

   MTDLPについて思ってることは、いずれ書くとして、今日は、コラムに書いてあった、湘南医療大学の猪股先生の記事について ちょっと触れたいと思います。「生活行為向上マネジメントが上手く実践できなかった要因~訪問リハの場合~」というコラムです。
 訪問リハでは、いわゆる担当変更をされることがあるんですが、担当変更になった事例について書かれています。私も、女性にしてほしくて担当交換、あとは、ビシバシリハビリができる人に変えてくださいっていうのもあったかな…。訪問に出てから、担当交換になることは、時折あります。新卒で入った回復期では、一度もなかったので、やはり訪問特有の厳しさといいますか…。
 今回の猪股先生の記事は、訪問でMTDLPを使おうとして、本人の目標を取った際「食卓につき自分で食べ物が食べられるようになる」という目標を本人との合意目標として設定したが、家族は「関節の拘縮をなおすこと」「筋力をつけること」などが期待されたために、ずれが生じて結果としてPTに担当変更されてしまったというような事例です。

 そして「キュア」と「ケア」の違いについて考察しています。CLの客観的な変化を変化させる「キュア(治療)」と、患者の主観的な思い、願い、価値観が客観的な状況に沿うように変わることを「ケア」と呼びます。今回の事例はケア側に行き過ぎてしまい、家族とのは介護は何とかできているから「キュア」を望んでいたのかもしれない、でも、「キュア」だけではエンドレスな介入を続けてしまっていたかもしれない。ということが書いてありました。

 苦しいですねー。私も、エンドレスな介入、してしまっています。私は訪問リハを初めて3年目ですが、2年以上のお付き合いになっている利用者さんもちらほら。担当を引き継いだ利用者さんなんかは、4年とか…色々考えさせられます。そういう方は「キュア」だけになってしまっている方が確かに多いと思います。 

  そこで、もう一つの反省点として、猪股先生は、作業療法の目的と手段を丁寧に説明するべきだったと述べています。それは、そうなんですが…。

 ケアマネさん、ご家族さんからは、いわゆる関節可動域・筋力の向上や、歩行能力の向上など、いわゆる「キュア」の部分を担うためにリハビリ職が呼ばれることが多いため、その空気のなか、作業療法を説明することが難しいことが多いです。

 私は、なるべく、作業療法の説明をしてから、介入してもよさそうな利用者には説明しますが、とても、そんな空気じゃなさそうな時は、いきなり体触ったりしてしまいます。

 私は「作業みたいなのはいいから、とりあえず機能見て」と上司に言われたことがあります。じゃあ、作業療法士呼ぶなよとも思いましたが、それが、現実です。そもそも、事業所もPT・STは区別しても、PT・OTは全く区別しません。時間が空いてるセラピストに、どんどん新規の利用者さんを入れていいく感じですね。そこが、問題かとも思うんですけどね…。

  このような壁(?)は、地域にでて、OTとして、しっかりと作業療法をしたい!訪問でMTDLPなど、作業に焦点を当てた実践をしたい!と思ってるとしょっちゅうあたると思います。今回の事例を読んだときに、自分のことのように胸が痛くなりました。

 いつも思うのですか、機能訓練が善か悪かとか、「作業、作業とかいって宗教か」なんて話はどうでもよくて…。作業療法士は機能訓練もするけど、ひとまずはこういうツール(MTDLP)のような思考を持って、生活を向上させますよーっていうのが多職種に伝わってたら、どれだけ地域で働きやすいだろうかといつも、思います。
 MTDLP、正直に言って私は使いにくいのであまり好きじゃない(爆)ですが、しっかりと、使いこなして、いずれは、作業療法士は「キュア」だけでなく「ケア」もできるということが認識されるといいですね。

 

 

 

 

 

 

 暑苦しい笑。

 

 でも、初心も忘れるべからずで…。

 

 白黒つけずに、上手いこと世の中を渡っていけるようになりたいものです。

 

 では、また!